かわいいねって支配

今日はいちご大福さんの裁判を傍聴した。

原告の女の子（小学生時代に担任から痴漢行為を受けた）、保護者、加害教員の３時間におよぶ証人尋問。

小学生の女の子が担任から痴漢行為を受け、それに関連して教員からもクラスメイトからもいじめを受け、その影響で自殺未遂した。その責任を問う東京都公立小学校性暴力損害賠償訴訟。

https://hutoukouh.hatenablog.com/entry/2020/02/29/091544

今日の証人尋問を聴いて、加害者があまりにも無責任で、無自覚に子どもを消費していた事実が明らかに。子どもが失敗したり、おっちょこちょいな行動をすることがかわいいと感じ、〇〇さん、かわいいねえという教員の言葉となでたりつつく行為が、女の子を苦しめ、クラスメイトからのいじめの原因になったのではないかと、原告代理人は訴える。

この学校性暴力といじめは、学校がしっかりしていれば、未然に防げたのではないだろうか。加害者の認識があまりにも軽いことに驚いた。

子どもを傷つける行為ではないか、子どもたちのいじめを誘発する行為ではないかへの想像力がなさすぎ。軽い気持ちで子どもを傷つける人は教壇に立ってはいけない。

実際に、加害教員は、のちに管理職から、かわいいねという言動やなでるつつく行為を咎められ、同様の行為をしないように指導されたことが裁判でも明らかになった。

小学生の時から苦しみ続けている女の子が法廷に立ち苦しかった体験を大人たちから尋ねられるという残酷なことをしなければ、世に問題が問えないことがおかしい。

なぜ、学校が、教育現場が、この子を救えなかったのか。

大人の責任として、教育に携わる人たちは、現場や構造、政治を変えなきゃいけない。

原告代理人弁護士も、裁判になる前に弁護士や教育者らが動いて傷が深くなる前に防がなければいけなかったと、話していた。

今の学校は、大人たちが無意識に子どもや弱いものたちを傷つけることを楽しむ風潮がある。

可愛いねって支配から全速力で逃げないといけない。

でもそれっておかしいよね。

子どもや弱いものを支配して消費しようとする無自覚な大人たちが、世の中をどんどんしんどくしているんだよ。

私たちひとりひとりが、弱いものを支配していないか、消費していないか、考えなきゃいけない。

追記：

傍聴に来ていた杉原さんも書いてくれていた。

東京都公立小学校の教員学校性暴力裁判、原告である中学生の女の子が弁護士費用のカンパを募集しています。ご協力お願いします。

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