東京都公立小学校セクハラ虐待訴訟控訴審

東京高等裁判所 資料
これまでの経緯
小学校時代の担任教諭からのセクハラ痴漢行為で、精神的苦痛を受けたとして、東京都内の女子中学生が千代田区と担任の教諭と校長に対し、損害賠償請求訴訟を起こした。
傍聴記録の一部
直近の裁判に関しての記録など
経緯を取材した渋井哲也記者の記事
地裁判決前の渋井哲也記者の記事
東京新聞記事
2021年12月13日東京高等裁判所控訴審に向けて
東京地裁判決前、原告側弁護士が、原告に無断で和解を強引に進める動きがあり、原告側が弁護士に抗議した。弁護士側は突然、判決前に原告に無断で解任届を裁判所に提出し、代理人を辞任した。困った原告は、どうにか担当できる弁護士を探し出し、判決の延期を裁判所に願い出たが、受け入れられず、不本意な判決となった。
控訴を決断した原告は、再度地裁資料を調べると、原告側が提出したはずの証拠が、前任弁護士により、伏せられたままだったことがわかった。
これに憤慨した原告は、前任弁護士に対する懲戒請求を弁護士会に提出した。
新しく担当した弁護士により、原告が提出した証拠に基づき、セクハラと虐待により、原告が教育を受ける権利と子どもの利益を侵害されたとして被告側の違法性を追及する。
地裁では、わいせつ行為を行った担任のみが証人尋問を行ったが、控訴審では、虐待行為を行った他の教員や管理職などの責任も問う方針だ。


makog.theletter.jp/posts/68cc0060… 「わいせつ教員対策法」は子どもを守るのか 「わいせつ教員対策法」が急遽成立したが、学校で現実起きている性暴力から子どもを守るには、程遠い現実が見えた。わいせつ被害 makog.theletter.jp
地裁証人尋問では、被告である担任が受けた校長からの口頭指導3回の内容が明らかにされ、担任教員や学校側の問題が明らかになった。わいせつ教員対策法ができたが、実際に効果的な法律にするための中身の充実はこれからだ。原告保護者は、教員の資質と倫理観を危惧しており、教員の基本的な資質や倫理規定が明文化された法整備が必要と話す。
性暴力被害者を守らない学校と裁判所の問題
私は地裁を傍聴し、レイプシールドの不備を感じた。日本の裁判所は、性暴力被害者にとって、とても冷たく、過酷な場所だ。
地裁では、ついたてなどの原告少女を守るための配慮がまったくなかった。被告と会わないようにするための配慮も足らなかった。
性暴力被害者を二次加害から守るためのレイプシールドについては、刑法検討会でも議題に上がっている。
苦しみ続けている女の子が法廷に立ち、二次加害を受けながら体験を大人たちから尋ねられるという残酷なことをしなければ、世の中に問えないこと自体がおかしい。
裁判になる前に傷が深くなる前に、教育に携わる人たちがこの子を守らなきゃいけなかったのではないか。
一番驚いたのが、原告の女の子が身体を震わせ尋問に耐えているにもかかわらず、判事や裁判長がうつらうつらうたた寝していたことだ。
控訴審では、地裁での問題が洗い出され、公平な裁判が行われることを願っている。

裁判になる前に傷が深くなる前に、教育に携わる人たちがこの子を守らなきゃいけなかったのではないか。makog.theletter.jp/posts/2913bcd0… かわいいねって支配 凹む犬、反省する犬、恐怖に怯える犬の姿が可愛いっていうツイートにうんざりしていたら、それは、人間の世界にも関係ある価値観 makog.theletter.jp
原告からのお願い
2019年6月から本人訴訟を始めました。2021年12月から東京高等裁判所で控訴審が始まります。2020年1月に父が病気で緊急入院し、原告が未成年で保護者が母だけだと、制度上裁判が続けられないため、2020年から弁護士を代理人として裁判を続けてきました。しかしながら、父が入退院を繰り返しており、弁護士費用の捻出が困難になってきました。どうかご支援下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。
裁判費用のカンパは、母の口座にお願いします。
三菱UFJ銀行 神田支店 普通0390424オオタケヒロミ
全国学校ハラスメント被害者連絡会もこの裁判を応援しています。
皆様の応援、ご支援をお願い申し上げます。
控訴審初回期日は、2021年12月13日午前10時30分 東京高等裁判所824号法廷。
追記
高裁第一回に傍聴に行ってきました。判事は3人とも男性。裁判長から、原告側に地裁の証人尋問のほかに、新たに証人を出すように促し、被告側に新たな検討事項はあるか質問した。原告側で新たな証人申請を検討中。次回期日は2022年1月24日午前10時30分824号法廷。
学校ハラスメント案件において、常に物証の保全、当事者以外の第三者の証言の確保が被害者側に重くのしかかる。
被害者中心主義ではない司法は、被害者に立証責任を負うところが大きく、それが性暴力やハラスメント事案の提訴を阻むことにつながっている。
この訴訟が日本社会に何を問いかけるかを考える。子どもの権利が守られず、被害者が身を削って声を上げても立証責任の壁に苦しめられる現実が、このままで良いのか、被害者に救いのある司法と社会に変えるのが、大人の役割ではないか。
地裁では、レイプシールドなど、子どもを守るための取り組みが無視されていた。レイプシールドについて、高裁では確実に行われて欲しい。

当日傍聴したら、なんの配慮もないし、裁判官と裁判長は、うたた寝してるし、ほんと日本の法曹界のホモソミソを変えないとだよ。
文:郡司真子(フリージャーナリスト)

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